座刳り(ザグリ)
座刳り(ザグリ)とは座板を削る事ですが、座刳り(ザグリ)の方法は大きく分けて2種類あります。「かんな」で削る方法と「のみ」で彫る方法です。どちらを取るかはその人の持ち味となって表れます。
木の椅子は座刳り(ザグリ)をする事によって、お尻の当たりが柔らかくなり、長い時間座っても疲れる事が少なくなります。
座刳り(ザグリ)の色々な種類を見て頂こうと思います。

πチェア、
KOSI-KAKEなど、当工房で一番多い座刳りのタイプです。「四方反り台鉋」で座刳りをした後、サンドペーパーで仕上げて滑らかにします。


サンドペーパーによる仕上げをあえて行わず、「四方反り台鉋」の削り痕をそのまま残して見せるやり方です。手作り感がダイレクトに出ます。

中央に向かって緩やかにへこませる座刳りの仕方です。シンプルな味わいが出ます。和洋どちらにも合うと思います。


「子供椅子」の座刳りの仕方も中央に向かって緩やかにへこませる削り方で行っています。そして、鉋の削り痕をあえて残して見せています。

「
ダイニングテーブル用 子供椅子」の座刳りです。赤ちゃんのかわいらしいお尻が柔らかく馴染むように、円く座刳りをしてあります。もちろん「四方反り台鉋」の削り痕をそのまま残し、滑りにくくもなっています。

のみによって表面に痕を残しました。


ベンチの座刳りです。鉋(カンナ)の痕を残して表情を出しているだけでなく、座った時に滑りにくくもなっています。