鉋・鉋仕上げ
鉋(かんな)は日本が世界に誇る優れた道具の一つだと思います。面の平滑性や、手触りの滑らかさを得る上で欠かせない道具です。最近は大工さんでもこの鉋を使いこなすことができない人が増えてきているようですが、残念な話です。
当工房では加工の最終仕上げの工程で必ず鉋がけを行います。そして鉋で仕上げた後、更にサンダーを使って磨き仕上げをします。サンダーはあくまでも最終の磨きであり、それによって塗料の吸い込みを良くしたり、ムラを無くすことが主な目的となります。
サンダーだけで無理やり平面に仕上げようとすれば、平滑性を得られず結果的には平面が波打ったように仕上げてしまうことになります。これは、仕上げ後の手触りの違いにも現れてきます。
特に杢が出ているような美しい木目の板などは、鉋で適切に(ここが難しいところですが)仕上げることが、より板の美しさを引き出すことに繋がります。上質な板になればなるほど鉋がけも神経を要するというわけです。
より美しい鉋がけには相当の技術と年季が必要となってきます。まだまだこれからも研鑽あるのみです。
当工房では加工の最終仕上げの工程で必ず鉋がけを行います。そして鉋で仕上げた後、更にサンダーを使って磨き仕上げをします。サンダーはあくまでも最終の磨きであり、それによって塗料の吸い込みを良くしたり、ムラを無くすことが主な目的となります。
サンダーだけで無理やり平面に仕上げようとすれば、平滑性を得られず結果的には平面が波打ったように仕上げてしまうことになります。これは、仕上げ後の手触りの違いにも現れてきます。
特に杢が出ているような美しい木目の板などは、鉋で適切に(ここが難しいところですが)仕上げることが、より板の美しさを引き出すことに繋がります。上質な板になればなるほど鉋がけも神経を要するというわけです。
より美しい鉋がけには相当の技術と年季が必要となってきます。まだまだこれからも研鑽あるのみです。
椅子の座板の「座刳り」はこのような「四方反り台鉋」で仕上げます。
「槍鉋」も鉋の一種です。独特な削り跡が残るので、そのまま生かすことが多いです。
一番よく使う「平鉋」です。一番左が「長台鉋」という大きな鉋ですが、主に天板の平面削りに用います。その右が「普通の平鉋(仕上げ削り用)」で、一番よく使います。その右が「普通の平鉋(中仕上げ削り用)」で、これは多用途に使えます。一番右が「豆鉋」で、こまごまとしたことに重宝します。
「台直し鉋」は、鉋の台(通常は堅い樫の木でできています)を削って調整するのに使います。よく「鉋は(刃でなく)"台"で削る」と言われますが、いくら刃をきれいに研いでも台が適切に調整されていなければ全く削れません。だから「台直し鉋」は無くてはならないものです。
「四方反り台鉋」は、椅子の座刳りや曲面を削るのに便利です。