箱物家具の主構造は両側面の立面(「方立て」あるいは「帆立て」などと言います)の作り方によって大きく「板指し」(あるいは「板立て」)と「
框組み」(あるいは「框立て」)とに分けられます。
両側面(立面)に無垢板をそのまま用いる構造を「板指し」と言いますが、無垢板をそのまま用いるわけですから「反り」が出てくる事を頭に入れて制作する必要があります。
当工房では「
蟻組み接ぎ」や「
留形隠し蟻組み接ぎ」といった伝統的な
仕口をよく用います。又、無垢板は伸び縮みもしますので、その事を頭に入れて内部の構造なども考えなければいけません。